著者
渡辺 真吾 神谷 幸宏 梅林 健太 鈴木 康夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.135, pp.79-84, 2008-07-10

基地局等の固定インフラを使用せず,端末のみで通信が実現されるアドホックネットワークが注目を集めている.このシステムでは,送信元から宛先までデータパケットを送信するために近隣端末を中継するマルチホップ通信が用いられる.MACプロトコルには無線LANの標準規格であるIEEE802.11DCFが広く用いられているが,この方式は元々シングルホップ通信用に考案されたものであるため,マルチホップ通信には適さないということが指摘されている.この問題を改善しようといくつかの手法が提案されているが,これらの多くはマルチパスフェージングのような現実の無線環境が考慮されていない.よって既存の手法ではマルチパスフェージング環境においてその性能を大きく損なってしまう恐れがある.本稿ではIEEE802.11DCFよりも高効率かつマルチパスフェージングへの耐性を持つMACプロトコルの提案を行なう.

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CiNii - マルチパスフェージング耐性を考慮したアドホックネットワークのための高効率MACプロトコルの提案 (無線通信システム) [] http://ci.nii.ac.jp/naid/40016189801/

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