著者
西成 活裕
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.12-19, 2009-01-05

渋滞するのは車だけではない.人も蟻も渋滞するし,インターネットでは通信の渋滞がある.そして我々の体内ではタンパク質の輸送の渋滞が重大な疾患を引き起こす.こうした様々な分野での渋滞を横断的に研究しようというのが渋滞学で,数理科学を基盤とした新しい社会科学ともいえる.そこでは人間や生物など,意思やルールで自律的に動く粒子の非平衡多体系を考え,その集団現象として渋滞を取り扱う.また理学的な研究だけでなく,工学的な応用から実用化までも視野に入れている.しかしこのような理工学融合研究を遂行していくためには様々な課題もある.

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