著者
住吉 廣行
出版者
松本大学
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
vol.7, pp.171-188, 2007-06

大学では、似たような社会・文化の環境に育った同世代の人間が、共通の学びを介して、少し規模は小さいが社会生活を営んでいる。そこでは学生が中心となって、体育・文化活動等の諸行事が実施される他に、学外団体との共同での取組や、自らの活動を発表する機会もあるなど、多くの学生の意見をまとめながら、学友会活動を具体的に推進していくエネルギーが発揮されている。本学の教職員は、こうした学生の自主的活動の中に、社会性の涵養を図る要素が数多く盛り込まれていると認識しており、側面から支援してきている。本取組では、学生の活動をその本分である学習活動にまで広げようとしている。これまでアンケート調査など間接的に意見を聴取していたFD活動を、学生参画による直接対話で、協働して授業改善を図るという新展開を目指すものである。これまで培ってきた学生との信頼関係に依拠して、前向きな学びの姿勢を引き出す、新たな挑戦と考えている。

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