著者
成 耆政 葛西 和廣
出版者
松本大学
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
vol.11, pp.73-95, 2010-06
著者
今村 篤史
出版者
松本大学地域総合研究センター
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
no.20, pp.27-56, 2019-07-31

生活保護法の目的は国民の最低生活保障と自立助長にある。そのなかにおいて、保護の補足性のひとつである私的扶養の優先は、いわゆる水際作戦の道具として古くから議論されてきた。本研究では、この私的扶養の優先について、保護の実施機関をコントロールする「生活保護法施行事務監査」における扶養義務に関する事項の変遷を辿ることによって、生活保護行政における扶養義務への姿勢を分析した。結果、そこでは扶養義務の履行指導と保護開始時の調査徹底を求めてきたことがわかった。このことから、生活保護行政における扶養は、法本来の目的を目指したものではなく、現在も要保護者の前に立ちはだかるものとしてあることが明らかとなった。
著者
井手口 彰典 イデグチ アキノリ Akinori Ideguchi
出版者
鹿児島国際大学附置地域総合研究所
雑誌
地域総合研究 (ISSN:09142355)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.57-69, 2009-09
被引用文献数
2

In this paper, the athor tries to discuss Moe-Okoshi, a kind of regional promotion through Moe. Moe is an emotion of attachment to fictitious objects, like characters in animations, comics, or computer games. Originally, Moe was a slang of the Japanese OTAKU culture, but is now globally known as a term for a more common affection for sweeties. In fact, the market of Moe is becoming larger and larger, and attracting much attention of those who have had no connection with the pop culture before. The regional promotion, the main subject of this paper, is also having an intimate relation with Moe. Many novel promotion plans, in which practitioners try to draw the public notice by means of the fascination or curiosity of Moe, have already appeared. Such plans are commonly called Moe-Okoshi. However, a lot of practices which we have bundled with the name of Moe-Okoshi can be classified into some models in spite of the superficial similarities; the frequent use of pretty animation-like pictures and so on. And each model has a different feature and method. A few of them have already been highlighted as individual examples, but they have been given no opportunity to be discussed systematically in the context of regional promotion. These circumstances duly considered, it may be very meaningful to analyze the strategies which a practitioner can take toward each Moe-Okoshi model. For this purpose, the author investigates the potentialities and limitations of Moe-Okoshi.
著者
成 耆政 葛西 和廣
出版者
松商学園短期大学総合研究所
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.73-95, 2010-06
著者
増田 和高
出版者
鹿児島国際大学附置地域総合研究所
雑誌
地域総合研究 (ISSN:09142355)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.55-63, 2018-03-15

In Japan, about 30% of the population is expected to be elderly by 2025. Therefore, there is a sense of anxiety regarding the rapid increase in social security expenditures for medical and other health-care costs. In an effort to cope with this phenomenon, the government has introducedcommunity-based integrated care systems. This paper aims to understand issues relatedto the structuring of community-based integrated care systems and to suggest measures to promote the same. Research revealed the importance of collaboration between the formal services and resident activities. It was concluded that, to promote community-based integrated caresystems, it was necessary to 1) secure staff on site and develop the requisite human resources, 2) monitor and evaluate activities, and 3) share the accomplishments of activities.
著者
今村 篤史
出版者
松本大学地域総合研究センター
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
no.22(Part1), pp.45-69, 2021-07-31

ひとり親家庭への支援は、いわゆる2002年改革によって経済的自立を要請する就労支援を基軸とした政策を展開している。しかし、そうした就労支援については多くの問題が指摘されている。そのような中にあって、今般のコロナ禍においてはひとり親家庭の生活困窮に注目が集まり、政府はひとり親家庭に対し「ひとり親世帯臨時特別給付金」の支給を実施した。本研究では、コロナ禍というこれまで以上にひとり親家庭の生活困難が浮き彫りにされた状況において、この「ひとり親世帯臨時特別給付金」を中心としたひとり親家庭支援をめぐる国会審議を分析することで、現在のひとり親家庭支援における政策のベクトルを明らかにすることを目的とする。
著者
山﨑 保寿
出版者
松本大学地域総合研究センター
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
no.21(Part1), pp.85-94, 2020-07-31

大学は7年以内毎に、文部科学大臣が認証する評価機関の評価を受ける。認証評価等の外部評価において、実地調査で行われる説明会議では、学外者が大学の現状や組織運営等に関して、評価者として質問するのであるが、その場合、被評価者である大学側が回答するに際して、評価者と被評価者の関係に由来する独特の問題が生じる。本研究では、こうした問題の構造について考察し、その構造に起因する質問と回答のすれ違いの例を示した。さらに、より妥当性の高い外部評価に結び付けるために、外部評価委員の質問に対する適切な回答の原則として、全員の原則、共有の原則、継続の原則を示し、認証評価に対する組織的対応の重要性を明らかにした。
著者
濱田 敦志
出版者
松本大学地域総合研究センター
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
no.23(Part1), pp.93-100, 2022-07-31

体育授業のリズムダンスは、恥ずかしさが大きな原因で曲調に合わせて自由にノリを楽しむことができない。恥ずかしさの一番の原因は、他者の視線であり、見られている身体を意識することによりノレない、踊れない状態になると考えられる。体育館を暗くして他者からの視線を軽減すると学習者の身体はどのように変容するだろうか。また、ミラーボールを使って非日常を演出すると学習者の身体はどのように変容するだろうか。体育館を暗くしただけでもノリやすい環境になることが分かったとともに、ミラーボールを使って非日常を演出することで、さらにノリやすい環境を提供することができることが明らかになった。