著者
薬本 武則 Takenori Yakumoto
巻号頁・発行日
no.25, pp.111-135, 2009-03-31

福祉には、経済的な立場から行う福祉と文化的な立場から行う福祉と、それを円滑に行うための政治的な立場(主として法律の整備)からの福祉があると思われますが、現状は、どちらかと言うと法律を支えにした経済的な立場からの物質的支援が多いように思われます。それは、生きるためには食事をしなくてはならないことを本能的に知っているからだと思われますが、「何のために食事をするのか」を考える必要もあります。「生きるために食事をするのか」「人間の生きる証を残すために食事をするのか」と考えますと、理想としては「文化活動のために食事をするのだ」と言うことになるはずです。ですから、これからの重要な課題としては、文化活動を支えるための精神的育成が求められますが、この精神的育成に対して協力できるものの1つに、自由な表現の中でも創造性を求めながら自己啓発のできる美術活動があると思います。この立場から福祉活動について考えるのが美術福祉学です。

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美術福祉学 : 福祉国家を求めて http://t.co/pTUaGnFM 初めて知った・・・
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