著者
波多野 哲朗
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.5-14, 2005

日系キューバ移民については、その存在にたいする注目度が極めて低く、研究者の数も極めて少ない。これは日系キューバ移民のほとんどが、日本から直接キューバに向かった移民ではなくて、それまでは他国で働いていて、1920年代の砂糖産業全盛期に再移住した人たちだからである。したがってその全体的な把握がむずかしい上に、移民としての流動性も極めて高い。とくに1929年の恐慌で砂糖ブームが終ると、人びとはさまざまな仕事に離散して、相互の関係が稀薄になってしまう。すなわちキューバ移民は、日系としてのアイデンティティが弱く、独自のコミュニティを形成することがなかった。しかしこのことが、移民研究一般ではとかくマイナス的な評価をうける。しかし本論では、日系キューバ移民の現地文化への溶解度をかえって高く評価し、歴史の闇に埋没する離散者たち、ディアスポラの存在に照明をあてる。

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この論文には大変興味を惹かれる→【 混合と溶解 : 日系キューバ移民をめぐって 波多野 哲朗 】

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文化人類学やってる日本人学生さん、けっこうたくさんキューバに来る。RT @Hainu_Vele この論文には大変興味を惹かれる→【 混合と溶解 : 日系キューバ移民をめぐって 波多野 哲朗 】 http://ci.nii.ac.jp/naid/110007055831
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