著者
田中 醇
出版者
京都府立医科大学
雑誌
京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.301-327, 1933

るみなーる及ビ〓ゑうなーるガ等シク動物諸臟器ニ一定ノ退行性病變ヲ來サシムルモノナルコトハ,二三實驗ノ存スルトコロニシテ,之レニヨリ糖尿,輕度ノ血糖上昇,血液乳酸ノ消長,肝臟糖原ノ減少ヲ来スコトヲ認メラル.而シテ,等シクばるびつーる酸誘導體ナルあみたーるハ,多數ノ學者ニ從ヘバ,動物ニ對シ含水炭素代謝ニ著シキ影響ヲ與ヘザルコトヲ示サル.然レドモ,之等ノ催眠藥ノ中間隣酸代謝ニ關シ報ゼラル丶トコロ尠シ.故ニ余ハ本實驗ニ於テ,るみなーるノ家兎血糖,血液並ニ筋肉乳酸及ビ現今筋肉動作物質トシテ目セラノともル丶ふおすふあげーん.らくとあちどげーん及ビあでにーる焦性燐酸等ニ及ボス影響ヲ檢索セリ.實驗成績次ギノ如シ.1)縛繩セザル非麻醉健常家兎ノ一側ノ外股筋ノ部分切除ヲナシ,切除後1時間ニ於ケル血糖量ハ平均23.1%ノ上昇ヲ示シ,血液乳酸量ハ8.4%ノ減少ヲ示ス.筋肉燐酸量ノ變化ハ,ふおすふあげーん燐酸量ノ輕度ノ増加ヲ示スモ,焦性燐酸,Δ°_<180'>(易加水分解性燐酸えすてる),らくとあちどげーん,N-燐酸(あでにーる酸部分及ビ不明ノ難加水分解性燐酸えすてるヲ含ム)及ビ總酸可溶性燐酸量ハ實驗誤差範圍ヲ出デズ.採筋後3時間ニ於ケル血液乳酸量ハ,採筋後1時間ニ於ケルモノニ比シ著變ヲ示サズ.對側同名筋乳酸量モ亦著變ヲ示サズ.2)るみなーるなとりうむヲ體重1瓩ニ付0.16gヲ健常家兎ノ皮下ニ注射スルトキハ,注射後30分ニシテ輕度ノ血糖上昇ヲ來シ,30乃至120分ニアリテハ34.1%ノ,注射後180分ニアリテハ39.4%ノ,240分ニアリテハ58.5%ノ,300分ニアリテハ17%ノ,360分ニアリテハ45%ノ上昇ヲ示シ,26乃至27時間ニアリテハ更ニ高度ノ血糖上昇ヲ示セリ.兩側内臟神經切斷家兎ニ同量ノるみなーるなとりうむヲ注射シ,注射後3時間ニ於ケル血糖ハ,健常麻醉家兎ノ血糖上昇ニ比シ,61.5%ノ上昇ノ抑制ヲ示セリ.3)るみなーるなとりうむヲ體重1瓩ニ付0.16gヲ健常家兎ノ皮下ニ注射シ,注射後1時間ニ於ケル血液乳酸量ハ輕度ノ増加ヲ,3時間ニアリテハ僅ニ減少ヲ示ス.注射後3時間ニ於ケル筋肉乳酸量ハ稍高度ノ減少ヲ示セリ.4)るみなーるなとりうむヲ體重1瓩ニ付0.16gヲ健常家兎ノ皮下ニ注射シ,注射後55分及ビ3時間ニアリテハ無機燐酸,Δ°_<180'>,らくとあちどげーん及ビN燐酸量ノ著明ノ減少ヲ來ス.此減少ハ,注射後3時間ニ於ケルモノ遙ニ高度ナリ.ふおすふあげーん燐酸量ハ著明ニ増加シ,注射後55分ノモノト,3時間ニ於ケルモノトノ間ニ殆ド差違ヲ示サズ.焦性燐酸量ハ注射後55分ニアリテハ變化ヲ示サズ,3時間ニアリテハ僅ニ増加ス.總酸可溶性燐酸量モ亦焦性燐酸ノ場合ト同様ノ關係ヲ示ス.上記ト同量ノるみなーるなとりうむヲ兩側内臟神經切斷家兎ノ皮下ニ注射シ.注射後3時間ニ於ケル無機燐酸,Δ°_<180'>,N-燐酸及ビ總酸可溶牲燐酸量ノ減少ハ,健常麻醉家兎ノ場合ノ減少ニ比シ低度ナリ.ふおすふあげーん燐酸量ノ増加ハ,健常家兎ノ場合ノ増加ニ比シ僅ニ高度ニシテ,らくとあちどげーん燐酸量ノ減少ニ關シテハ,兩者ノ間ニ差異ヲ示サズ.筋濾液ノ加水分解曲線ノ示ス範圍ニアリテハ,筋肉内ニHarden-Young氏えすてるノ生成セラルルヲ認メズ.不明ノ非還元性難加水分解性えすてるノ輕度ノ減少ヲ來ス.5)るみなーるなとりうむヲ體重1瓩ニ付0.16gヲ家兎ノ皮下ニ注射スルモ奇瞳孔擴大ヲ現サズ.6)るみなーるなとりうむヲ體重1瓩ニ付0.16gヲ家兎ノ皮下ニ注射スルトキハ著明ノ體温ノ降下ヲ來ス.此ノ降下ハ麻醉時間ノ長キニ渡ルモノニ高度ナリ.

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外来語がひらがなで日本語がカタカナなのか。 RT: @kskszk: なんかすごい RT @ronbuntter: こんな論文どうですか? るみなーるノ家兎血糖,血液並ニ筋肉乳酸及ビ筋肉燐酸代謝ニ及ボス影響(田中 醇),1933 http://id.CiNii.jp/d0rjL
こんな論文どうですか? るみなーるノ家兎血糖,血液並ニ筋肉乳酸及ビ筋肉燐酸代謝ニ及ボス影響(田中 醇),1933 http://id.CiNii.jp/d0rjL

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