著者
高橋 弘太 蔦木 圭悟 吉原 亨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.337, pp.227-232, 2008-12-02
被引用文献数
2

高齢者に確実に音声を聞き取らせるには,どうしたらよいか,また健常者に対しては,短い時間でより多くの音声を聞き取らせるには,どうしたらよいか.これらの研究を行うためには,正確な時間管理のもと,同じ音声を同じ話者が話速を変えて発声した音声のデータベースが必要である.しかし,現時点では,そのような目的で大規模に作られた音声データベースは存在しない.そこで,我々は,平成20年度〜平成22年度の科研費の研究として,さまざまな話速で録音した音声データベースを構築している.今回は,このデータベースの紹介を行うとともに,会場で音声の研究者の生の意見やコメントをうかがって,今後のデータベース作りに反映させていきたいと考えている.また,我々は,音声データベース作成のために,話速を正確に管理しつつ録音できるシステム(原稿提示システム)も製作した.システムはパソコン上で動くもので,将来は,このソフトも公開して,電通大外でも音声を追加できるようにしたいと考えている.当日は,このシステムの機能と,どのような工夫がなされているかについても紹介したい.

言及状況

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こんな論文どうですか? 話速管理機能を持った原稿提示収録システム(ReCoK5)と話速バリエーション型音声データベース(SRV-DB)の公開について(ポスターセッション,第10回音声言語シンポジウム)(高橋弘太ほか),2008 http://id.CiNii.jp/d0xLL

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