著者
浜田 利満 夫 光植 浜田 孝子 元 種彬
出版者
宇都宮共和大学
雑誌
那須大学論叢 (ISSN:13455788)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-18, 2005

本研究は東アジアにおける茶に関する調査を通じ、そこに共通する思考を明らかにしようとするものである。文献調査により、日本、韓国、中国の茶の精神的な部分に多くの共通点があることを明らかにした。そして、韓国の茶の中心である全羅常道を現地調査し、それらをさらに確かめた。茶のもつ「安らぎ」という薬効が、茶と自然とのかかわりにおいて重要な要素となっている。しかし、茶の持つ自然との共生、共存の思考は、単に自然とかかわるだけでなく、東洋的思想の中核に茶が位置することを示唆している。茶による東洋的思想の広がり、とくに西洋への広がりを今後の茶の在り方として提案する。

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