著者
松本 浩司
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.42-47, 2009-02-01
被引用文献数
1

折りたたみ式ベビーカーで開閉時に乳幼児が手指を挟みあわや切断という事故が2件相次いで寄せられた.一方,現在販売されているベビーカーの多くはフレームが交差する構造などを有した折りたたみ式のものがほとんどであるが,その折りたたみ可動部分は手指挟み等の危害を招きやすい部分でもある.しかし,危険を回避できない乳幼児が手指をあわや切断するなどの重篤な事故が発生していることから,可能な限り製品自体の安全対策が必要と考えられた.そこで,構造を工夫することで手指挟みを防止できるのか,また,万が一挟まれても傷害の程度を軽減させることができるのかなどを調べ防止策を提案し公表した.なお,本報は,公表資料をもとに挟んだときの力に応じて変形する模擬指を用いて検討した部分を抜粋したものである.

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