著者
中川 功哉
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.89-95, 1970-07

低酸素に対する循環系の適応機能の中で,とくに右心活動が重要な因子であることを推定し,impednce法により適応時の左心および右心拍出量の相互関孫を中心にウサギを使用して解析した。呼吸数,心拍数,血圧などの循環機能は低酸素耐性とそれぞれ相関が認められ,とくに呼吸数,心拍数等は平地での値が,すでに耐性と相関を示すことが認められた。一回拍出量は高度上昇時および一定高度滞留中増加するが,心拍数は減少し毎分拍出量は減少した。低酸素耐性と右心毎分拍出量は高い相関があり,右心の活動水準の大きさが低酸素耐性の大きな因子となった。

言及状況

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

収集済み URL リスト