著者
常田 貴夫 佐藤 健
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.291-296, 2009-04-05
被引用文献数
1

近年,ナノ材料科学における自己集合や生命科学における機能的構造形成など,ファンデルワールス力にもとづくマクロな現象が,広範な研究分野で注目を集めている.ファンデルワールス力は電子相関にもとづく純粋に量子論的な効果であり,なおかつ系のスケールに応じて重要性を増す.したがって,その理論的な解明には電子相関を考慮に入れた高速計算が可能な第一原理計算法が必要である.本稿では,密度汎関数法にもとづく第一原理ファンデルワールス力計算法に着目し,長距離補正法をはじめとする最新の計算法を紹介する.また,それらの手法の特長と問題点を比較し,ファンデルワールス力計算法開発において今後考えるべき指針を示す.

言及状況

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ファンデルワールス力を第一原理計算できたらすごいな。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110007161478

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