著者
長崎栄三
出版者
日本数学教育学会
雑誌
数学教育論文発表会論文集
巻号頁・発行日
no.24, pp.305-310, 1991-11-21
被引用文献数
1

戦前の数学教育再構成運動の成果として昭和18年から19年にかけて発行された中学校数学科の1種検定教科書『数学第一・二類』は、生徒が数学を作り出すという発想のもとで作成されたという。本研究は、この教科書の題材などに焦点を当てて、この生徒が数学を作り出すという発想を量的に分析したものである。その結果、次のことが分かった。(1)理科、社会、保健、技術などの他教科や実社会に関連した題材などが多く取り入れていること。(2)図的表現には、実際の情景を描写した図的表現、少し数学化された中間的な図的表現、数学化された図的表現の3種類があり、しかも、前者2者の図的表現が多い。(3)一般的な求答活動に加え、考ヘヨ、シラベヨ、ドンナ関係ガアルカ、工夫セヨなどが多く求められている。

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こんな論文どうですか? G2 戦時中の中学校数学教科書『数学第一・二類』の分析 : 題材と生徒の活動(G カリキュラム 分科会)(長崎栄三),1991 https://t.co/FpcJbEmgZv 戦前の数学教育再構成運動の成果として昭和18年か…
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