- 著者
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橋本 尚史
- 出版者
- 名古屋商科大学
- 雑誌
- NUCB journal of economics and information science (ISSN:13466097)
- 巻号頁・発行日
- vol.53, no.1, pp.77-86, 2008-07
本稿は、Roll[1984]のモデルにトレーダーの取引行動をあらわす確率を導入することにより、収益に関する2次の自己相関が必ずしもゼロとならないことを示した。Glosten/Harris[1988]では対称的な取引をおこなうトレーダーは、情報トレーダーと考えられている。したがって本稿では、株価データを用いて対称的な取引パターンをあらわす確率を推定し、それを流動性指標(実効スプレッド、平均売買高)と比較をおこない一部Glosten/Harris[1988]と整合的な結果がえられた。