著者
趙 新洛 安藤 義則
出版者
日本結晶成長学会
雑誌
日本結晶成長学会誌 (ISSN:03856275)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.377-383, 2005-12-31

アーク放電法は,安くて高結晶性単層カーボンナノチューブ(SWNTs)を作製できる有力な方法である.この解説では,アーク放電法によるSWNTsの成長条件をレビューすると共に,SWNTsの精製方法にも言及する.一方法として,陽極に対して約30°の鋭角に陰極を配置することによって,陰極堆積物を大幅に減らすことができた.蒸発された陽極の8割が綿状のカーボン煤になり,1分当たりの生成量は約1グラムに達した.他方,高純度・高結晶性SWNTsは,H_2ガスを含んだ混合ガス(H_2-Ar,H_2-N_2,H_2-Ne,H_2-Kr,H_2-Xe)中で,1at%Fe触媒入りカーボン電極のアーク放電蒸発によって大量作製された.作ったままのSWNTsは,大量精製法である液相法によって簡単に精製でき,90at%以上の高純度のものが得られた.

言及状況

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こんな論文どうですか? アーク放電法による単層カーボンナノチューブの作製と精製(<小特集>有機結晶の新展開)(趙 新洛ほか),2005 https://t.co/ke34gpMMph

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