著者
斎藤 吉彦
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.103-107, 2005
参考文献数
9

2次元三角格子方位磁石集団にはお互いが向きを揃える秩序状態がある。カーアクセサリー用の方位磁石1000個で鮮明な磁区が得られる。磁石で外からこの方位磁石集団をかき乱すと,しばらくして秩序状態が現れて落ち着く。これは強磁性体の高温状態から低温状態への相転移(キュリー温度)に対応する。交換相互作用を知らない初学者にも強磁性体のミクロ構造の学習が可能になった。この秩序状態の出現は「自発的対称性の破れ」の実例でもある。素人から専門家まで,生の自然現象で磁区と「自発的対称性の破れ」を楽しむことができる。

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こんな論文どうですか? 方位磁石集団による磁区演示と「自発的対称性の破れ」(斎藤 吉彦),2005 https://t.co/kN7NszkMnf 2次元三角格子方位磁石集団にはお互いが向きを揃える秩序状態がある。カーアクセサリー用の方位磁石100…
連投87 さて、その武田暁先生が、ぼくの論文を東北大学の金研に持って行かれたのだ。 https://t.co/reuNY3mymd
連投41 この年に南部先生はノーベル賞を受賞されたのだが、それまでにこの論文を南部先生に読んでいただいていた。そのことは後でつぶやくことにして、ぼくの論文が西松先生の手に届くまでをつぶやくことにする。(続く)https://t.co/reuNY3mymd
連投30 ただ、対称性の破れの概念は抽象的なものですから、これを分かってもらうのはなか なか難しいでしょう。前にいただいた論文(物理教育に投稿されたもの)を改めて読んでみました。(続く) https://t.co/AC4yGvJnAw
連投30 ただ、対称性の破れの概念は抽象的なものですから、これを分かってもらうのはなか なか難しいでしょう。前にいただいた論文(物理教育に投稿されたもの)を改めて読んでみました。(続く) https://t.co/AC4yGvJnAw
連投9 査読者の理解を得るのにかなりの苦労があったが、やっとのことで物理教育に掲載された。(続く) https://t.co/reuNY3mymd
@yoshi__saito 論文にまとめた。 https://t.co/reuNY3mymd 南部先生はこの論文をご覧になり、大阪市立科学館へ来られたのだ。南部先生が来られるまでに、杉本さんと次のようなことがあった。(続く)

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