著者
中村 博生
出版者
新潟県立看護大学
雑誌
新潟県立看護短期大学紀要 (ISSN:13428454)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.33-38, 1996

本研究の目的は,英語特有の音と音声変化の学習を行うことが学習者のリスニングとスピーキングの力を向上させるかどうかを明らかにすることである。被験者は中学校と高等学校で6年間英語を外国語として学習した経験のある新潟県立看護短期大学の1年生91名であった。この目的を達成するために,2つの言語活動を処遇として設定した。1つは,英語特有の音声を身につけるためにformalな英語が使用されている教材を用いての口頭練習である。もう1つは,音声変化の学習をするために自然な英語が話されているビデオを用いての口頭練習である。処遇の効果を測定するために,英検2級の面接テストとJACET BASIC COMPREHENSION TESTを採用した。テスト結果に対し,分散分析を行った結果,学習者のリスニングとスピーキングの力が向上したことが明らかになった。

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