著者
窪山 雄太 黒木 祥光
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-6, 2009
参考文献数
9
被引用文献数
1

H.264/AVCでは,動き補償やイントラ予測を行っており,それらには多数のモードが存在するため,その中から最適なモードを判定する必要がある.しかし,判定の際に原画像と予測画像に生じるコスト関数をすべてのモードで計算し,それが最小になるモードを採用するため,多くの計算が必要となる.本報告ではモード判定に用いる予測誤差画像を標準基底へ射影し,比較することによって候補モードの削減を行い,高速にモード判定を行うものである.この手法は他の高速化手法と異なり,モード判定の最適性を有したまま高速化を行える特長を持つため,画質の劣化は発生しない.その結果,平均16.3%の符号化時間の短縮が確認でき,画質の劣化も見られなかった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

収集済み URL リスト