著者
普照 潤子
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学 : 美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
no.30, pp.331-344, 2009-03-21

1937年にアメリカ合衆国中部の中心都市シカゴに設立されたニュー・バウハウス。同校は,シカゴの文化的・経済的発展に貢献した先進的なデザイン学校であると同時に,1920年代初頭に始まるシカゴの芸術学校改革を牽引する「改革芸術学校」であった。設立以降毎年発行された同校の学校案内カタログを視野に入れ,分析することにより,モホリ=ナギの最晩年の主著『ビジョン・イン・モーション』(1947)には,校長職にあったモホリ=ナギがニュー・バウハウスを舞台としたシカゴの芸術学校改革と同校のカリキュラム作成にいかに取り組んでいったのかが浮かび上がる。本研究では,モホリ=ナギがヨーロッパからアメリカにもたらした改革的芸術教育学の素顔とそのカリキュラム設計上の基本構想を解明する。

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