著者
武田 雅子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集 (ISSN:18807887)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.31-43, 2010-01-29

「詩はその言語の精髄」と言われる。英語を習ったからには、英語の詩を味わうようになりたいものだが、しばしば「詩は難しい、ましてや英詩なんか」という反応に出会う。これは実にもったいない。英詩は英語の特徴の詰まった宝箱のようなものだから。しかし、難しいという反応があるからには、これを解きほぐさないといけないだろう。それは、毎年詩の授業を担当してきたので、常に課題としてきたことだった。授業は最初1年の通年ものであったが、今では、半期ものとなっている。そこで、年に2回、英詩の全くの入門から始まって、何とか個々の作品に出会うというところまでもっていくという作業をしていることになる。毎年そのためにプリントを作成し、それに改正を加えているのだが、それを形にしようと、「大阪樟蔭女子大学論集第44号」に、概要をまとめた。次に実際の執筆に入ろうとすると、「詩とは何か」の書き出しはなかなか困難で、ためらっているうちに、別のプロジェクトにかかっていてそれを掲載したこともあり、2年が経ってしまった。このたび、根本問題は、他から攻めていくことにして、まず詩形について取り上げることにした。リマリック、ハイク、ソネット、コンクリート・ポエム、自由詩を例となる詩と共に取り上げた。

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