- 著者
-
稲葉 慎
高槻 成紀
上田 恵介
伊澤 雅子
鈴木 創
堀越 和夫
- 出版者
- 日本生態学会
- 雑誌
- 保全生態学研究 = Japanese journal of conservation ecology (ISSN:13424327)
- 巻号頁・発行日
- vol.7, no.1, pp.51-61, 2002-09-30
- 参考文献数
- 26
- 被引用文献数
-
2
小笠原諸島に生息するオガサワラオオコウモリのうち,父島個体群の生息数は近年150頭前後でほぼ安定していたが,2001年頃から急速に減少しており,保全対策を緊急に実施する必要がある.オガサワラオオコウモリは果実食で現在では栽培植物に大きく依存し,またエコツーリズムの対象となりつつあるなど,本種をめぐる自然環境・社会環境は複雑であるため,問題点を整理し,保全策の提言をおこなった.