著者
鈴木 常彦
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム一般講演論文集
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.29-31, 2007-08-22

本論文は、日本に於けるDNSの運用が如何に不適切で危険な状態にあるかを明らかにするための調査報告である。2005年にクレジットカード会社や省庁のドメインに不適切な設定があったことが大きなニュースになったにも関わらず、その後過去約2年間の追跡調査において状況の改善は進んでいない。さらに、8割を超えるDNSサーバがDDoS攻撃(Distributed Denial of Service Attack)の増幅器として利用される可能性があることも判明した。このような状況にあるインターネットはその完全性、可用性において高いリスクに晒されており、非常に脆弱な状態にあると認識せざるを得ない。

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