著者
柴田 葵
出版者
環境芸術学会
雑誌
環境芸術 : 環境芸術学会論文集 (ISSN:21854483)
巻号頁・発行日
no.9, pp.81-86, 2010-03-31

「彫刻シンポジウム」とは、彫刻家たちが一定期間特定の場所に滞在し、彫刻の公開制作を行うことを旨とする活動である。一方、「アーティスト・イン・レジデンス」Artist in Residence(AIR)とは、国内外から芸術家を招聘し、創作活動やコミュニティとの交流を支援する事業である。両者は互いに共通する側面をもった芸術活動の形態であり、密接な関係性を有しているにも関わらず、これまでこの二つが関連付けて論じられる機会はほとんどなかった。そこで本稿では、我が国におけるAIRの先駆的形態としての彫刻シンポジウムの要素に着目し、彫刻シンポジウムとAIRとの関連性・連続性を論じることを試みる。

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