著者
小林 享夫 高橋 幸吉
出版者
樹木医学会
雑誌
樹木医学研究 (ISSN:13440268)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.13-20, 2002-03-31
参考文献数
20

関東地方の茨城・埼玉・千葉の各県において1997年以降ナツツバキに未記録の斑点性病害の発生が見られ、特に2000年にはヒメシャラも含めて激しい発生と落葉被害が起こった。病斑は褐色小円斑から拡大し、周囲は紅色に呈色し、間もなく落葉する。病斑裏面が白色微粉状の分生子柄と分生子塊に覆われる。菌叢磨砕液または分生子浮遊液の噴霧によりナツツバキ、ヒメシャラとも無傷葉に多数の病斑を形成、分生子の形成と落葉が起きた。Stewartia属では未記録の病気であり、病徴から紅斑病と命名した。病原菌は新種と思われ、 Ramularia属の概念に定説はないが、とりあえずRamulana sp.として、解明を待って記載したい。

言及状況

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茨城県に在住の者です。 昨年3月にナツツバキの株立ち5株を購入したのですが、春になり新葉が展開し始めるとすぐに、5株とも写真のような病斑が現れました。 購入先のホームセンターに問い合わせたのですが、とりあえず、消毒をしてみてくださいといった曖昧な返答でした。 以前から植えてあるナツツバキにうつらないかと心配でしたので、5月と10月に殺菌剤、今年の2月には、硫黄合剤、4月に抗生物質(アグ ...

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