著者
宮田 高道 岩下 英史 酒井 善則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.380, pp.39-43, 2010-01-14

携帯電話に代表される低解像度のディスプレイで,高解像度の動画像を視聴する際には解像度変換が必要となる.一方,低解像度ディスプレイでの閲覧時にユーザが各自の所望の箇所を拡大して閲覧可能なvirtual cameraworkと呼ばれるユーザインタフェースも提案されている.そこで本研究では,ある動画像について複数の視聴者がvirual cameraworkを用いて提示範囲を指定したときの操作履歴から,視聴者の人気集中度等の情報を得た.これに基づいて多くの視聴者が所望する箇所を可能な限り縮小せずに提示することを目的とし,動的輪郭モデルやSeam Carvingのアルゴリズムを応用した集合知による解像度変換法を提案した.これらの手法を単純なダウンサンプリングと客観評価尺度によって比較し,提案する解像度変換の有効性を検討した.

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