著者
倉田 茂昭 楳本 貢三
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
日本歯科理工学会誌 (ISSN:18844421)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.537-542, 2010-11-25

リン酸亜鉛セメント硬化体の強度の発現を研究するために,各種リン酸化合物の60%水溶液,ならびに60%リン酸水溶液に13族元素,Al,In,そしてTlを溶解した練和液を調製し,市販のリン酸亜鉛セメントの粉と練和した.その結果,二リン酸ならびにポリリン酸で練和した硬化物の圧縮強さは,正リン酸で練和した硬化物に比べ,それぞれ2.5ならびに4.6倍増加した.また,13族元素を添加した練和液で調製した硬化物の圧縮強さは,正リン酸のみで得られた硬化物に比べ強度が増加し,強度の大きさの順はAl>In>Tlの順であった.得られた硬化物の粉末X線回折分析から,リン酸亜鉛セメント硬化体の強度の向上は,酸化亜鉛とリン酸の中和反応による塩の生成だけでなく,非晶質リン酸アルミニウム塩の形成が重要な役割をしていると考えられた.

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こんな論文どうですか? 13族元素を添加した種々のリン酸化合物水溶液で練和したリン酸亜鉛セメント硬化体の圧縮強さ(倉田 茂昭ほか),2010 http://t.co/Jp7Bovdq
こんな論文どうですか? 13族元素を添加した種々のリン酸化合物水溶液で練和したリン酸亜鉛セメント硬化体の圧縮強さ(倉田 茂昭ほか),2010 http://t.co/Jp7FW5ek
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