著者
小関 康雄 江原 勝也 高橋 燦吉
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.47, pp.67-74, 1991-10-25
被引用文献数
1

高溶解性混合吸収媒体の開発を目指し,混合すべき無機物質を選定し,各混合系の媒体性能を,溶解度と水蒸気圧の測定より実験的に評価・検討した.各物質の溶解度と水蒸気圧特性の観点から,Ca,LiのカチオンとCl,Brのアニオンをもつ物質を選定した.混合系での実験から作成した溶解度と水蒸気圧を用いた媒体性能評価図より,カチオン・アニオンともに異なる組合せであるLiBr・CaCl_2系混合水溶液が最も優れていることを確認した.選定した混合水溶液のうち,重量混合比X〔CaCl_2/(CaCl_2+LiBr)〕=0.33の媒体は,吸収冷凍機用高溶解性(14%増大,対LiBr)吸収剤として,混合比X=0.67の媒体がケミカル蓄熱装置用低コスト(コスト43%低減,対LiBr)媒体として優れていることがわかった.

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こんな論文どうですか? 臭化リチウム・塩化カルシウム系高溶解性混合吸収媒体の研究(小関 康雄ほか),1991 http://id.CiNii.jp/hiIcL

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