- 著者
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八村広三郎
- 雑誌
- 情報基礎とアクセス技術(IFAT)
- 巻号頁・発行日
- vol.2010, no.4, pp.1-1, 2010-10-28
人文科学へのコンピュータの導入は必ずしも新しい話題ではなく,コンピュータの発明とほぼ同時期から応用が始まっているといわれている.しかしながら,相変わらず人文科学はコンピュータとは遠い存在であるとの認識が,少なくとも日本では一般的である.ところが,21世紀に入って,欧米を中心としてデジタル・ヒューマニティーズと呼ばれる学問領域が突然出現している.日本ではこのコンセプトはまだあまり知られていないが,これは,ネット時代の現代社会における人文系研究活動の在り方として,大きな示唆を与えるものである. 本講演では,このデジタル・ヒューマニティーズの考え方と現状を紹介する.