著者
桜井 修次 城 攻
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北海道支部研究報告集. 構造系
巻号頁・発行日
no.60, pp.81-84, 1987-03-23

我が国では、約160の官署が地上気象観測を行っている他、約1300の地域気象観測網(アメダス)があるが、これら以外の未観測地点について、国土数値情報に基づく地形特性を用いて気温や降水量などの気象データを推定する研究が、気象庁や各方面で最近盛んに行われている。設計用雪荷重を算定する上で、未観測地点の積雪深を適切に推定することは極めて重要である。積雪深と各種地形因子との関係式を扱った研究としては、石原や前田の報告があるが、地形因子の計測は地図上での読み取り作業によっている。国土数値情報を用いたものでは柴田らの報告があるが、対象領域が新潟県西半分であり全国をカバーしているものではない。建設省総合技術開発プロジェクト「雪に強い都市作りに関する総合技術の開発」建築構造部会では、国土数値情報による地形因子をべースに全国土において1)未観測地点の年最大積雪深の50年期待値(以下S_<50>と記す)の推定に必要な重回帰式の作成。2)1km四方メッシュにおけるS_<50>の推定。特に市区町村行政機関所在地におけるS_<50>一覧の作成。3)2km四方のS_<50>メッシュマップの作成。を主たる開発目標としてきた。筆者らは、本プロジェクトにおいて北海道地域を担当しており、本報その1では1)について、本報その2では2)、3)についての研究成果を報告する。

言及状況

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こんな論文どうですか? 21 地形因子解析法による1km四方メッシュの年最大積雪深の推定 : その1 北海道の地域区分と重回帰分析(柱解析・雪荷重,建築構造)(桜井 修次ほか),1987 http://id.CiNii.jp/hmc4L

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