著者
谷本 桂
出版者
日本精神保健看護学会
雑誌
日本精神保健看護学会誌 (ISSN:09180621)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.21-31, 2006-05
被引用文献数
1

入院患者からの暴力の被害に対する支援のあり方を検討するために、実際に暴力の被害を受けた14名の精神科看護師を対象として、主観的体験の時間的変化を面接調査し、質的に分析した。分析の結果として被害を受けた直後では、人格の否定・安全への脅威・患者との信頼関係の破綻といった否定的感情が生じ、対象者の心の傷となっていた。周囲の人々の無関心な対応や気遣いのない対応は否定的感情を、迅速な介入には肯定的感情を抱いていた。対処では安全確保や患者との関係修復を目指していた。それに対して時間を経過した後では、暴力エピソードの意味づけを行ない、心の傷を癒していたと考えられた。他に、否定的感情の処理も行っていたが、処理しきれずに持ち続けることもあった。また、被害者の周囲の人々の対応の良し悪しが心の傷の回復に影響を与えていることも明らかになった。

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