著者
原田 利宣 森 典彦 杉山 和雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.9-16, 1994-03-31
被引用文献数
24

今日,形状処理工学におけるスプライン曲線の研究は数多くなされている。しかし,それらは曲線の定義方法,制御性などの研究が中心であり,感性的な面からの研究は少なかった。そこで,本研究では感性的な角度から曲線を定量化することを目的とし,デザイナーが自動車のキーラインを決める際にどのような感性(イメージ用語)によって曲線を制御しているかを調査した。その結果,曲線の曲率の変化の仕方とボリュームに関連するイメージ用語よって制御していることが抽出され,これらを定量化する方法を開発した。さらに,この定量化手法を用いて,カーブ定規や自動車に用いられている曲線の解析を行った。その結果,カーブ定規や自動車に用いられている曲線の種類(曲線式)や性質を特定できることが確認された。これらの結果から本定量化手法が実際の自動車の曲面設計時における客観的指標として応用が可能であり,さらには今後の曲線(面)の性質とイメージ用語の関係を研究する際の手ががりとなると考えられた。

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杉山先生のおっしゃっていた論文はこの辺か。 http://t.co/qv02qz79

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