著者
宮崎 紀郎
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.61-70, 1996-05-31
被引用文献数
3

本研究は,いわゆる新聞離れをいわれる世代に属する大学生を対象に行った新聞についての意識調査を手掛かりとして,新たな新聞紙面デザインを提案するものである。調査は,19〜25歳までの大学生103名を対象に行われた。その結果,(1)新聞は役立つ,(2)新聞を信頼している,(3)新聞は正確であるなどの,新聞を肯定的にとらえる意見が50%以上であった一方で,(4)読者の意見を反映していない,(5)公平性に欠ける,(6)面白くないなどの意見が50%近くあった。SD法による新聞のイメージ調査の結果から,(1)明朗感,(2)おうへい感,(3)信頼感の3つの因子が見いだされた。この結果と新聞閲読時間との相関をみると,1日当たりの閲読時間が多い人ほど(1)明朗感にはプラス,(2)おうへい感にはマイナス,(3)信頼感にはプラスの傾向を示すことが分かった。紙面デザインに対しては,(1)写真,イラストレーションを増やす,(2)カラーを増やすなど,ビジュアルな紙面づくりへの要望が多かった。

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こんな論文どうですか? 大学生への新聞調査を通しての新たな紙面デザインの提案 : 新聞紙面レイアウトに関する研究(8)(宮崎 紀郎),1996 https://t.co/j7euIr22zh
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