- 著者
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庄山 茂子
川口 順子
栃原 裕
- 出版者
- 人間-生活環境系学会
- 雑誌
- 人間と生活環境 (ISSN:13407694)
- 巻号頁・発行日
- vol.14, no.2, pp.55-62, 2007-11
- 参考文献数
- 19
- 被引用文献数
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本研究は、虹彩の色の多型性に着目し、虹彩色が茶系と青-緑系の異なる2群を対象に、日常生活での紫外線に対する意識や対策の実態を調査した。さらに、照度500lx、301xの条件下で100hueテストを用いて色彩弁別能力を測定し、サングラスの使用頻度別に分析し、次のような結果を得た。紫外線対策として、茶系群は主に日傘や帽子を、青-緑系群はサングラスや帽子を使用していた。それらの使用目的は、茶系群は日焼け防止、青-緑系群は目の保護と回答した。2群間に紫外線に対する対策や意識の差がみられた。サングラスの使用頻度別に色彩弁別能力をみると、茶系群では、500lx、301xの両条件下でサングラスを使用していない群の総偏差点は、時々あるいは頻繁に使用する群よりわずかに高かった。青-緑系群では、500lxで使用していない群の総偏差点と時々あるいは頻繁に使用する群の総偏差点との間に有意差が認められ、使用していない群の総偏差点は高く色彩弁別能力が劣っていた。虹彩色が青-緑系でサングラスを使用しない群は、紫外線の影響を受けているのではないかと推察される。