著者
川合 尚子
出版者
佛教大学
雑誌
京都語文 (ISSN:13424254)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.248-265, 2010-11-27

張廷済(ちょうていさい)(一七六八-一八四八)は、清代中期に活躍した書家で文物の収集家である。彼が編集した『清儀閣所蔵古器物文(せいぎかくしょぞうこきぶつぶん)』全十冊(商務印書館一九二五年)からは、金石学が単なる学問の対象であるのみならず、愛情に満ち溢れた趣味の領域へと展開していったことが窺える。今回は、このような彼が、どんな環境で暮らし、文物の研究や趣味・芸術に打ち込んだのかを詳しく知るために、清儀閣(せいぎかく)跡地と彼と深い関わりを持った太平寺(たいへいじ)に現地調査を行ってきた。そこで太平寺(たいへいじ)の住職釈果蓮(しゃくかれん)氏から賜った『太平寺史話(たいへいじしわ)』で明らかにされた張廷済(ちょうていさい)の新たなる一面を取り上げ、家族関係や交友、太平寺(たいへいじ)との関係について考察する。

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こんな論文どうですか? 張廷済と清儀閣・太平寺 : 現地調査からの考察(川合 尚子),2010 http://t.co/otuWy3qxlu 張廷済(ちょうていさい)(一七六八-一八四…

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