著者
新保 祐光
出版者
一般社団法人日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.43-56, 2011-02-28

本稿は,利用者と専門職の協働による合意形成について検討した.具体的には,退院支援における「状況的価値」形成を目的とした合意形成の事例検討を行った.「状況的価値」形成は,(1)状況の定義のすりあわせ,(2)価値の媒介,(3)根拠の精度にとらわれない選択,(4)そのつど性の保証,という4つの過程を重視する.研究方法は,「状況的価値」形成を行った自験例を,シングル・システム・デザインを用いて検討した.協働については「ネットワーキングの総合性及び包括性」(福山2009)の枠組みを用いて検討した.その結果,「状況的価値」形成は,相互理解に関わる新たな気づき,価値と行動の変容,目的の共有,相互協力,連帯感の強化をもたらした.これらは,利用者支援システムのリスクや個別の機能の限界を軽減するだけでなく,その機能を高める良循環をもたらし,多様な価値を包含する利用者と専門職の協働を促進することが示された.

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只今、新幹線で移動中。 昨日は時間をとり、国立国会図書館まで行ってきました。 目的は回リハの退院システム作りに必要な資料を調べるため(^^;;いやーなかなかいい資料ないんですよ〜 ついでなので、論文を何本かコピーし、いま読んでます。 その中の一本。 「利用者と専門職の協働による合意形成〜状況的価値形成を目的とした退院支援〜」新保祐光著 社会福祉学2011、4 ソーシャルワークは「人間:環 ...

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