著者
富岡 尚敬
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.154-160, 2011-06-25
被引用文献数
1

コンドライト隕石が経験した衝撃圧力は,衝撃回収実験によるケイ酸塩鉱物の変形,再結晶,溶融,相転移の組織と隕石組織との比較をもとに見積もられてきた.しかし,天然の衝突現象と室内の衝撃実験とでは,衝突体のサイズに起因する圧力タイムスケールの大きな違いという本質的問題を抱えている.最近の静的高圧実験によるケイ酸塩の相転移実験の結果は,衝撃実験に基づく従来の圧力スケールは,コンドライトが実際に経験した圧力を過剰に見積っている可能性を示唆している.

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こんな論文どうですか? 「静的」高圧実験による小惑星衝突過程へのアプローチ(<特集>惑星物質から見る衝突現象研究の新展開)(富岡 尚敬),2011 http://t.co/y6j61pHg

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