著者
明神 もと子
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.41-46, 2011

心理学者ヴィゴツキーは障害児教育においても、先駆的な理論を展開しており、発達と発達診断、障害の理解、教育方法など、現代においても、大きい示唆を与えている。障害特性やTEACCHプログラム、行動分析など行動主義に根ざした指導が広く行われている現代にあって、ヴィゴツキーの理論は新しく、挑戦的、批判的である。 <br>障害児と健常児の発達には共通性を認めたうえで、障害に由来する発達の独自性があると考えている。障害については、1次的障害(脳の障害など)と2次的障害(知的障害など)を区別した。教育の効果があがるのは、生物的なものではなく、文化的なものとし、感覚訓練などでなく、高次精神機能に働きかけることが重要であるとした。指導には集団が重要であるとした。個別指導が強調される現在の現場実践の再検討を迫るものであろう。

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@asamijunko この論文を書いた明神もと子先生の事僕は大好きなんです。ヴィゴツキーにこだわって幼児心理を専門にしている方。 http://t.co/Ucttk6WiSu
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明神先生ステキ!自閉症児への支援は構造化じゃあなくて、集団の中での社会的支援、それがヴィゴツキーが言う発達の最近説領域でしょ!って!少なくとも通常学級ではそうあるべきと僕も思ってます。 http://t.co/FpPEDcsA
明神先生ステキ!自閉症児への支援は構造化じゃあなくて、集団の中での社会的支援、それがヴィゴツキーが言う発達の最近説領域でしょ!って!少なくとも通常学級ではそうあるべきと僕も思ってます。 http://t.co/FpPEDcsA
【特別支援】明神もと子(2011)「ヴィゴツキーの障害児発達論について」『帯広大谷短期大学紀要開学50周年記念号』第48号P41〜46 http://t.co/zD3TAhon  #特別支援教育

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