著者
COOKSON Simon
出版者
桜美林大学
雑誌
桜美林論考. 言語文化研究 (ISSN:21850674)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.17-33, 2011-03

1990年1月25日、アビアンカ航空52便は、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港へ着陸を試みたあとに、燃料切れで墜落した。いくつかの要因が墜落に関わっているが、その中には言語的要因も含まれる。そのためにこの事故は、ICAO(国際民間航空機関)によって、操縦士と管制官の航空英語能力の向上を、世界規模で目指すプログラムを立ち上げる必要性を訴えるために引用された。そして、2011年3月5日より、このプログラムの適応が開始された。本稿では、この事故を「スイスチーズ」の事故原因モデルを使って分析した。このモデルは、Reason(1990)が提唱したもので、後にWiegmannとShappell(2003)によって改定されたものである。分析結果は、言語的要因の重大性を確認するとともに、数々の言語以外の重大要因を示唆した。特に、ストレス、疲労、文化的要因が、フライト・クルーのコミュニケーションに影響を与えたことを明らかにした。

言及状況

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CiNii 論文 -  アビアンカ航空52便の墜落に関わる言語的要因 : 彼らに緊急だと伝えるのだ https://t.co/Vv4YFtqo03 #CiNii 燃料切れが原因で墜ちたアビアンカ航空52便事故時に起きたコミュニケーションの問題って論文になっている
こんな論文どうですか? アビアンカ航空52便の墜落に関わる言語的要因 : 「彼らに緊急だと伝えるのだ」(COOKSON Simon),2011 https://t.co/YC4jWNwsMs

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