著者
谷口 彰良
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.212-215, 2007
参考文献数
16

気道粘液はその適度な粘性により気道におけるウイルス・細菌の排除をスムーズにしている。しかし,"かぜ"などの疾患では気道粘液の粘性に変化が現れ,いわゆる"たん"が発生する。その結果,ウイルス・細菌の排除が困難となり,病気の発生や悪化を招く。アミノ酸誘導体の一種であるL-カルボシステインは"たん"の粘性を正常に近づけ,病態を緩和することが知られている。最近の研究により,どのような作用機序で"たん"の粘性を正常に戻すかが明らかになりつつある。そこで,本稿ではこの化合物がどのように生体に作用するかを解き明かす研究の一部を紹介する。

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こんな論文どうですか? "たん"をきるアミノ酸誘導体,L-カルボシステイン(ヘッドライン:生命と化学の接点を探る)(谷口 彰良),2007 https://t.co/FMGGb2GClm 気道粘液はその適度な粘性により気道におけるウイルス・細菌の排…

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