著者
清水 翔
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.185-196, 2011

小学校におけるデザイン教育は,これまで美術科教育の理念に準じて行われてきた。具体的には,「作る」という造形表現が中心であったといえる。そして,デザインという語の意味の曖昧さに加え,新学習指導要領においてデザインという語が削除されたことも相まって,デザイン教育の指針が見えなくなっている。そこで本稿では,デザイナーへのインタビューに基づき,デザイン教育の新たな可能性を提示した。インタビューの結果からは,小学校におけるデザイン教育の設計にあたって,日常生活を対象とする,デザインの機能を知る,協同学習を活用するという3つの特徴が重要であることが明らかになった。この結果に基づいて,デザインリテラシーの育成という観点から,デザイン教育の指針を提案した。

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子供に「デザイン」を教えることについての論文。 ・日常生活を対象とする事で理解や興味を促進する。 ・デザインの機能を知ることで世の中の見方をより深く楽しめるようにし、問題解決能力を高める。 今の日本の美術の授業では欠けており、人材もいないという指摘。 https://t.co/SOgdIhJp85

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