著者
三門 正吾
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.121-122, 2012

福島の原発事故で放出されたセシウム137と134の放射能強度比は約1と推定される。毎日10Bqの放射性セシウムを含む食品を食べ続けると,Cs-137の場合,体内放射能の平衡値はおよそ1400Bqになる。これによる年間内部被ばく量はおよそ0.076mSvで,カリウム40による内部被ばくの半分弱である。内部被ばくの計算は,本来はICRPのモデルやデータに基づいて行うべきだが,放射線のエネルギーを用いた物理的考察によりシンプルな計算を行ってみた結果,妥当な値が得られた。

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