- 著者
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藤原 正弘
- 出版者
- 一般社団法人社会情報学会
- 雑誌
- 日本社会情報学会学会誌 (ISSN:09151249)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, no.2, pp.83-92, 2012-03-31
家庭向けテレビ電話サービスが始まって20年ほど経つが、未だにコミュニケーションツールとして普及しているとは言いがたい。これまでの調査から「料金が高い」「使いづらい」「顔を見て通話する必要を感じない」などが挙げられているが、一方で、利用意向も少なくない。我々は、テレビ電話が普及しない理由を探るために、アンケート調査を実施した。その結果から、夫婦、親子の間でテレビ電話に対する需要のすれ違いがあることが明らかとなり、この「すれ違い需要」がテレビ電話の普及を阻む理由のひとつであることが示された。