著者
加藤 正吾 兼松 俊成 川窪 伸光 小見山 章
出版者
森林立地学会
雑誌
森林立地 (ISSN:03888673)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-5, 2012-06-25

異なる登攀様式を示す,付着根型つる植物のSchizophragma hydrangeoidesと吸盤型つる植物のParthenosissus tricuspidataの光屈性を調べた。両種に側面から光を照射し,シュートの屈曲のようすを伸長とともに観察した。両種とも,光の照射に対して,シュート長が短いと正の光屈性を示し,シュート長が長くなると負の光屈性を示した。両種の短いシュートは,充分な光合成生産を行うために,正の光屈性を示す必要性があるかもしれない。しかしながら,シュートが伸長すれば林床で相対的に暗い支持ホストの根元を探索しなければならない。したがって,正から負の光屈性に変わることは,支持ホストの平面構造を主に登攀する付着根型と吸盤型のつる植物にとって重要な性質である。

言及状況

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あなたは研究者並みの観察眼があるようです。 岐阜大学応用生物科学部の研究者が、研究しているようです。 http://www1.gifu-u.ac.jp/~shogo/index.html 付着根型などの木によじ登るつる植物には、負の光屈性があって、登る木をみつけるために、 暗い方へ向かう性質があるそうです。 http://ci.nii.ac.jp/naid/13000099945 ...

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