著者
柴崎 恭秀
出版者
会津大学短期大学部
雑誌
会津大学短期大学部研究年報
巻号頁・発行日
vol.69, pp.113-132, 2012-03-25

本研究は、平成23 年3 月11 日に発生した東日本対震災に起因して福島県内で建設された木造による応急仮設住宅の、特に類型に関する考察を行ったものである。東日本大震災により東北3県、関東3県及び長野県では、12 月12 日現在までに53,013 戸の応急仮設住宅が建設された。福島県では当初14,000 戸の応急仮設住宅のうち、4,000 戸を公募により地元施工者を選定し施工するに至ったが、そのほとんどが木造による応急仮設住宅の建設となった。バリエーションも十数種類の木造応急仮設住宅が登場することとなるが、実際にはプレハブ建築協会が施工した応急仮設住宅のなかにも木造仮設住宅が多く含まれ、またその後、2,000 戸以上の仮設住宅が追加建設され、それについてもほとんどが木造で建設されている状況にあり、現在その調査を行っている状況にある。本研究では当初公募によって建設された4,000 戸のうちの筆者が関わった1,300 戸のなかで展開された木造応急仮設住宅を比較研究する。

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リンク先の論文では会津若松市においてプレハブ建築協会が下請けを介して建設した仮設住宅の多くが「うなぎ床」である問題を指摘している。居住している避難者にヒアリングした評判は「極めて良くない」という。→木造応急仮設住宅の類型に関する研究 http://t.co/9PSsAs90Yd

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