- 著者
-
岩田 香織
松原 祐子
齋藤 輝幸
久野 覚
- 出版者
- 社団法人空気調和・衛生工学会
- 雑誌
- 空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
- 巻号頁・発行日
- no.185, pp.1-9, 2012-08-05
- 参考文献数
- 14
オフィスでは夏期の冷房設定温度28℃及びCOOL BIZが推奨されているが、28℃はやや暑く、屋外から入室した者は不満を生じやすい。そこでKunoは採涼空間の利用を提案した。採涼空間利用時の効果と適切な利用条件を検証するために3段階の被験者実験を行った。被験者は屋外空間に椅座安静状態で30分滞在した後、28℃の執務空間に10分(実験IIIは5分)滞在した。その後、24℃または26℃の採涼空間に所定の時間滞在し、再び28℃の執務空間に30分(実験IIIは60分)滞在した。本報では採涼空間利用時の発汗抑制効果等を示し、外気温33℃以上で24℃20分以上、外気温33℃以下で24℃5分の採涼空間滞在が適切であることを明らかにした。