著者
儀利古 幹雄
出版者
国立国語研究
雑誌
国立国語研究所論集 (ISSN:2186134X)
巻号頁・発行日
no.1, pp.1-19, 2011-05
被引用文献数
1

国立国語研究所 理論・構造研究系 プロジェクト研究員本研究では,現在の東京方言における外来語複合名詞のアクセントを記述し,そこに観察されるアクセントの平板化現象に関わる言語内的要因を考察する。本研究で実施した,2世代の東京方言話者に対するアクセント調査の結果,(i)従来の記述と異なり,若年グループにおいて平板型複合名詞アクセントが観察されること,(ii)話者が若年グループであっても,アクセントの平板化は,後部要素が重音節(1音節2モーラ)であり語末特殊拍が撥音である場合においてのみ観察されること,以上の2点が主に明らかになった。

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