- 著者
 
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             林 和弘
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 社団法人情報科学技術協会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.63, no.11, pp.436-442, 2013-11-01 
 
          
          
          
        
        
        
        学術情報流通の革新は新しい段階に入り,17世紀から続いた,紙,印刷と物流を基盤として電子化対応を含めて発展してきた情報流通基盤の骨格がいよいよ崩れ,新しいフレームワークが形成され始める,あるいはその変化がこれまで以上に加速されることが推察される。東京の都市交通の一時代を作った馬車鉄道の歴史を参照しながら,学術情報流通における変革を連続的変化と不連続的変化に分けて論じた。また,情報や関係者のリンクとネットワークが生み出す信頼性が新しいフレームワーク構築のキーワードであり,既存の関係者の保守化のリスクを指摘しながら,新しい情報流通基盤のデザインに繋がるポイントを考察した。