著者
伊田 政司 谷田部 友香
出版者
法と心理学会
雑誌
法と心理 (ISSN:13468669)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.71-80, 2005-01

法的判決と一般の人々が行う主観的な「判決」はくいちがうことがある。この差はどの程度のものなのだろうか。大学生を調査対象として調査を行った。新聞報道された20の刑事事件裁判を選択し、それらの要約を示し、適切と思われる主観的判決を求めた。主観的判決は判決を知らされていない条件では平均して5.3年、判決を知らされた条件では3.6年それぞれ重い刑を科していた。また、犯罪の特徴を評価する質問への評定平均値より事例間の類似度を求め、多次元尺度構成法によって犯罪イメージの二次元空間表現を求めたところ、第1次元は「犯罪のひどさ-同情の余地」、第2次元は「意図的-偶発的」と解釈することのできる布置が得られた。

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こんな論文どうですか? 刑事事件にたいする主観的量刑判断(伊田 政司ほか),2005 https://t.co/Tz04hkvD69 法的判決と一般の人々が行う主観的な「判決」はくいちがうことが…

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