著者
稲井 達也
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.57-72, 2006

戦後の占領下で発行された文部省検定の中学校国語教科書は,「言語編」と「文学編」に分冊されて編集された。「言語編」では,民主主義社会を生きるための言語技能の向上が企図され,メディアを理解する教材をはじめ,学校図書館の使い方や討論会,会議の方法など,言語技術を中心にした先進的な教材が多く掲載された。しかし,学校現場においては,文学教育に重きを置いた,戦前の道徳教育的な国語教育は改まらず,「言語編」の学習内容は普及しないままに終わった。以降の国語教科書に,メディア教育に関わる教材は殆ど掲載されなくなった。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こういうことでは https://t.co/SCtMJutWeY

収集済み URL リスト