著者
野村 和哉 内橋 勤 筧 捷彦
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.332-337, 2014-03-13

工学系大学では,講座にPBLを取り入れる場合が多くなってきた.しかし受講する学生の多くがプロジェクトに参加した経験が無い場合には講座にプロジェクト実習を加えても学習効果は少ない.実際に学生の多くは,入学までにプロジェクトに参加した経験が少く,プロジェクトで何をすればよいか戸惑っている内にPBL講座が終わる.問題は,どの様にすれば,初めてのプロジェクトで有意義な経験を得られるかである.我々は,最初にプロジェクトの前に最低必要なプロジェクト・マネジメント知識を学習させ,次に1週間程度の小プロジェクトを数回繰り返して,幾つかの小さな失敗を積み重ねることにより習熟させ,最後に目的とするプロジェクトを成功させるという方法が有効だと考えた.最後に成功させることは,今後より上位のプロジェクト・マネジメント技術習得の動機づけともなる.この方法を160名が受講するPBL講座で評価した.プロジェクト経験の無い学生でも,今後は自身で計画・推進しプロジェクトを完了させることが出来るようになる.

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